140 字にまとめたくないものたち。

twitter で書き留められないことをかいていきます. 自己満足とリマインダーでできています.

【歌詞解釈】ray の歌詞の一節

 

わたしは BUMP OF CHICKEN がとてもすきです.

メロディーが耳に心地よいというのもありますが

歌詞がとてもすきだと感じます.

言葉が一つ一つ大事に紡がれて歌詞になっていて, すぐには解釈できないほど, 歌詞がおもみを持っているところが

とても素敵です.

 

BUMP の曲の歌詞については色々と思いを巡らせながら聴いていて

こういう意味なのかなあと自分なりに解釈できたものもあれば

そうでないものもたくさんあります.

ray という曲も, 解釈ができていなかった曲の一つだったのですが

さっきふと, こういうことかな, と思えた一節があったので

自分なりの解釈を書いてみようとおもいます.

 

ray のサビの歌詞

大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない

というところがあります.

ここが今までどういうことかあまり腑に落ちていませんでした.

ですが, わたしなりに今はこう考えています.

例えば, 何かとてもショックなことがあったり, 辛いことがあったりしたとします.

そうすると, 心に深い傷を負いますよね.

でも, これから生きていく上でまた同じように辛いことに出会ってしまう可能性は十分にあるわけです.

しかもそれはもしかしたら一回じゃなくて

たくさんあるかもしれません.

 

そんな時, 毎回同じようにダメージを受けてしまったら自分の身がもたないはずです.

もしくは, 何回も似たような辛い経験にあわないのだとしても

一回受けたその痛みを何度も思い返してしまっていては, ただ辛いだけになってしまいます.

そして, 痛みにいちいち敏感になってはいけないのだと悟った自分の心が

昔の痛みを忘れ, 新しい痛みについても, その感じ方を鈍くすることを覚える日が来るでしょう.

そう思うと, 昔はあれほど痛かった傷の痛みを忘れてしまうことが

少しこわくなりませんか?

あれほど痛くて泣いたはずのあの痛みを忘れてしまうなんて

自分の心は冷たくなってしまったのかもしれない, と思うかもしれません.

ですが, 心の痛みを忘れてしまっても, それが消えたわけではないのです.

痛みはちゃんと残っていて

自分が強くなるための糧としてちゃんと残ってくれている.

だから, 痛みを忘れて次に進もうとすることは

決して心が冷たくなったわけじゃない.

ちゃんと残っているから安心していいんだよ.

そういうことをこの歌詞では伝えたかったんじゃないかなあとおもいます.

 

わたしの勝手な解釈なので

いや, そうじゃない, という人もいるかとはおもうのですが

こういう捉え方もあるんじゃないのかな, ということで書いてみました.

これからも少しずつ歌詞の解釈についておもうことを書けたらいいなとおもいます.